人材紹介会社の選び方

人材紹介の形態は、大きく分けて3つに分けられます。
1つ目は一般的な方法で、企業からの求人と求職者の最適なマッチングをさせるもの。2つ目はエグゼブティブサーチと呼ばれ、企業からの依頼を受け、最適な人材を探すもの。3つ目のアウトプレースメントは人員削減をしたい企業からの依頼で、対象者の再就職先を探すものです。費用は人員削減をする会社が負担します。
人材紹介会社を選ぶ時は、以上のことを踏まえて、自分の事情に合った会社を選びます。また、希望する企業がある場合は、その紹介会社のクライアントになっているかどうか確認しましょう。
目指す職種や業界がある場合は、それを得意とする会社を選ぶと効率よく探せます。決まっていない場合は総合的な会社がよいでしょう。
人材紹介会社は複数登録することが可能です。
法律の緩和により、ここ数年目に見えて人材紹介会社が増えてきています。個人情報を扱うので、評判が良いか、非公開も含めて求人が多いか、厚生労働大臣の許可を受けているかなど、しっかり確認しましょう。

人材紹介業の背景

古くから有料の人材紹介業がありました。しかし、人身売買や強制労働を防ぐため、第二次世界大戦後、職業安定法により禁止されました。職業紹介は学校などを除くと、国の機関である公共職業安定所が扱うことになりました。
しかし、昭和39年以降、少しずつ規制が緩和されていき、現在は手続きをすれば、人材紹介業を営むことができるようになりました。ただし、特定の紹介が禁止されている職業もあります。
人材紹介業は有料職業紹介事業と無料職業紹介事業があります。有料の方は、企業側から報酬を受け、職業紹介をします。求職者側から報酬を受けることはありません。
無料の方は、一切の報酬を受けないで職業紹介をします。
有料、無料にかかわらず、一般の会社などが職業紹介を行う場合は、厚生労働大臣の許可が必要になりますが、学校や農協、商工会議所などが無料で行う場合は、届け出のみとなります。
人材紹介業を行うには、「職業紹介責任者講習」を受けた、職業紹介責任者が1人以上必要になります。

人材紹介業ランキング

人材紹介業のランキングを見てみましょう。 1.DODA(大手総合型)2.パソナキャリア(大手総合型)3.転職×天職(老舗・大手総合型)4. ワークポート(IT業界全般に特化)5.JAC Recruitment(利用者増加中!大手、外資、エグゼクティブに強い)6.マイコミエージェント(事務系など内勤職の大手転職に強い)7.リクルートナースバンク(高待遇の看護師の転職に強い)8.エー・ビー・エス(ゲーム業界特化)9.メイテックネクスト(電気、機械、メカ系特化)10.ルミネクス(アパレル特化)が、上位10位ですが、単純にランキングだけを見て、その紹介業者を選ぶのはナンセンスです。それぞれに特徴があり、強みがあります。上位に入っている業者が扱う業種は人気が高いという見方もできますが、それは社会の流れであったり、流行りであったりと、求職者が望むものとは違うことも多いです。大事なのは、自分の望む職種に強い業者をしっかりと見て、選ぶことです。

人材紹介業の許可要件とは

もし、あなたが人材紹介業をしたい。と思った時、いったい何が必要なのか。調べてみました。1.財産的基礎の要件。直近の決算書にて、次の要件を満たしている必要があります。①基準資産額 >= 500万円 × 事業所数②現金預金の額 >=150万円 × 60万円 ×(事業所数ー1)。2.事務所の要件・概ね20㎡以上・求人者や求職者の個人情報を保持できる構造・風俗営業などの密集地域は不可※インターネットのみの営業の場合は、事務所面積は問われませんが、対面を少しでも実施すると不可となりますのでご注意ください。・・・。まだあります。すっごくあります。必要書類も、ここでは書ききれません。もし、本気で人材紹介業をやりたいと思うのなら、まずは、どこかの紹介所に所属して、ノウハウを磨くのがベストでしょう。そして、しっかりとしてプランと準備が必要です。書類だけ書いて申請して受理されればスタート。という甘い考えではできない仕事のようです。